
一番大きな違いは、管轄している省庁が異なり、目的が異なる点です。
『幼稚園』は、文部科学省が管轄し、小学校や中学校、高校、大学などと同じように、学校教育法に定められたいわゆる「学校」です。幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長する(学校教育法第22条)、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して教育を行うところです。また基本的には、満3~6歳を対象とし、幼稚園教諭が4時間を基本に保育を行います。
『保育園』は厚生労働省が管轄し、児童福祉法を遵守します。保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育する(児童福祉法第39条)、乳幼児の福祉を積極的に増進することに最もふさわしいものでなければならないとの考えのものです。0~満6歳までを対象とし、保育士が8時間を原則に保育を行います。
ただ、近年では、働く女性ママを応援するために、幼稚園と保育園をミックスしたものも多く出てきています。『預かり保育』というもので、現在半数以上の幼稚園で実施しています。通常の幼稚園は9時ぐらいから14時ぐらいまでですが、17・18時ぐらいまで預かってもらえる幼稚園もあります。預けられる年齢も満2歳から預けられる幼稚園も中にはあります。
幼稚園・保育園の特性を理解して、お子様に合ったところを選んでくださいね。
■ 幼稚園と保育園の違いは?